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ヘルペスが厄介なのは治ったと思っても時間を置いて再発すること

2020年04月17日

現在の医療技術では、ウイルスを薬の力を借りて完全に体内から排除することはできません。これは単純ヘルペスウイルスも同様であり、基本的なウイルスに対する治療は、その症状に対して行う対症療法を行い悪化するのを抑えるほか、抗ウイルス薬を用いてウイルスの増殖を抑えるというものになります。このため根本の治癒には身体がもつ免疫力に頼ることになり、同時に免疫力を高める治療も行われます。一方で完全にヘルペスウイルスを排除することはできませんから、再発する可能性もあり、このため日頃から免疫力を高めることも治療方法のひとつといえるものです。

飛沫感染などによって起こるインフルエンザウイルスの感染は、体内でウイルスが増殖するものの長期にわたって潜伏することはなくいずれ身体から存在しなくなりますが、単純ヘルペスウイルスなどの場合には体内の神経節に潜伏することになります。Ⅰ型は三叉神経でⅡ型は腰骨髄神経節であり、これらに存在している限りは再発する可能性が残るものです。再び発症する理由は免疫力の低下による再発のほか、新たなヘルペスウイルスの感染による誘発があります。発症した場合にはその存在を認識することができますが、潜伏期間中は自覚症状がまったくないため、初感染の時に軽症や無症状であっても再発で症状が強く出ることもあるものです。

また大人になってから感染するケースのほかにも、母子感染や子供の頃に何らかの理由で感染することも考えられます。自身が意識していなくても幼い頃に感染し大人になってから再発するというケースもあるため、ある意味ではヘルペスは身近な病気です。なお、同じウイルスで水痘が出来る水疱瘡や帯状疱疹は、一度かかると体内で十分な抗体が作られるため再発することはほとんどありません。対してヘルペスの場合には特に再発しやすいものであり、それらを防ぐためにも日頃から体調管理が重要になります。しかし、体調管理をしても症状が出ることは避けることはできません。このため再発頻度が多い場合には抑制療法が行われます。

ヘルペスの抑制療法は主にⅡ型で行われるもので年6回以上も症状が出る場合に行われるものです。これは1年間投与し続けるというもので、これにより再発をかなり抑えることができます。ゾビラックスの場合には1日5回の服用が必要でしたが、バルトレックスの登場により1日3回の服用でよくなり、それまでの抑制療法と比べても患者に与える負担が小さくなっています。